3-2 落雷統計データ
表3.1からもわかるように、電源障害を引き起こす要因として落雷が多く挙げられます。
そこで、ここでは「どのくらい日本で落雷が発生しているのか?」を落雷統計データとして示します。
■ 全国落雷密度マップ
(2010年〜2019年:10年間の年平均 / 10km×10kmメッシュ)
上図は日本列島を一辺20kmのメッシュで区切り、メッシュ内の落雷数を2010年〜2019年の10年間集計したものです。
落雷が多いことで有名な関東地方北部(主に群馬県・栃木県)はもとより、中部・近畿・中国の内陸部、九州〜トカラ列島にかけて雷の多い地域となっています。
■ 落雷日数マップ
(2010月年〜2019年:10年間の年平均 / 25km×25kmメッシュ)
上図は日本列島を一辺20kmのメッシュで区切り、メッシュ内の落雷数を2010年〜2019年の10年間集計したものです。
落雷日数では東北から北陸にかけての日本海側で非常に多くなっています。これは、夏季雷の他に冬季雷によるものが加わったためで、当該地域では雷による災害は冬季にも多く発生しています。
■ 全国月別落雷数
(2013年〜2019年の地域別落雷数(陸域))
上グラフは日本列島を含む2600km四方に発生した落雷数を月別にまとめたものです。
雷といえば夏ですが、統計をみると5月や10月など、盛夏以外にも落雷があることがわかります。