4-1 UPSとは?
UPSはUninterruptible Power Supplyの略で、無停電電源装置と訳します。商用電力系統に停電や瞬停等の電源障害が発生しても、とぎれることなく電力を供給し続ける装置です。
UPSの主な構成要素は、バッテリー、充電器、インバータであり、回路の接続方法によって様々な給電方式があります。主な方式を挙げると、次の方式があります。
【電子式】 ・常時商用方式
・常時インバータ方式
・ラインインタラクティブ方式
・パワーマルチプロセッシング方式
【機械式】 ・フライホイール式
UPSの基本的な動作は、通常時は出力への電力供給を商用電源から行ない、同時に充電器によりバッテリーを充電しておきます。停電や電源異常が発生したときは、バッテリーからインバータへ給電し、DC-AC変換を行なって給電します。
UPSはクライアントパソコン向の小型のものから、ビルや工場などの施設全体をバックアップする大規模なものまで、様々な種類があります。

図4.1 UPS接続図