5-2-2 UPSとの違い
パソコンやサーバ等で用いられるUPS(常時商用方式、常時インバータ方式、ラインインタラクティブ方式、パワーマルチプロセッシング方式)と、ノンストップ電源との比較を示します。

表5.3 ノンストップ電源と各方式UPSとの比較
■目で見るUPSとノンストップ電源の違い

写真5.1 設置スペースの違い
UPSはコンピュータの外部に設置スペースが必要ですが、ノンストップ電源はすべてをコンピュータ内部に内蔵が可能です。
UPS機能を含めたシステム設計が可能であり、またシステムの小型化にも寄与します。
■ ワールドワイドな入力電圧範囲
ラインインタラクティブ方式、パワーマルチプロセッシング方式のUPSは、UPSの中でも入力電圧範囲が広くAC80〜120V(パワーマルチプロセッシング方式ではAC80〜144V)となっていますが、ノンストップ電源の場合は、アクティブフィルタの採用(一部の機種は除く)によりAC85〜264Vとさらに幅広い入力電圧範囲となっています。このため、ノンストップ電源は全世界の交流電圧入力に対応することができます。
■ノンストップ電源はUPS各方式の特長を併せ持つ電源です
ノンストップ電源は、常時商用方式の『低消費電力』、常時インバータ方式の『無瞬断』、パワーマルチプロセッシング方式の『高効率』などといった各UPSの長所を併せ持っています。
図5.6 各UPSの特徴とNSPの特徴
■ ノンストップ電源がバックアップするもの
UPSとノンストップ電源の根本的な違いは、UPSの出力は交流であり、ノンストップ電源では直流であるという点です。そのため、UPSは複数のパソコンおよび、交流入力の周辺機器の同時バックアップが可能です。
ノンストップ電源は、パソコンのハードウェアをバックアップし、パソコン内の重要なデータを保護します。